ウイスキーと語る

育てた作物でウイスキーを飲みたい。そんな願いから生まれたブログです。

枇杷の葉の薬効

最先端の医学、薬学は専門家に任せるとして、武漢ウイルスが他のウイルスと同じような弱点を持っているなら、自然治癒力を活かす薬草が役に立つかもしれません。日本に自生するもっとも薬効成分の強い植物は、おそらく枇杷だと思います。


古来、診療所には必ずと言っていいほど植えられていました。実生では実を食べられるまでに8年以上かかる気の長い果樹ですが、重宝されたのは葉のほうです。代表的な使われ方は湿布や薬草茶です。

葉に含まれるアミグダリンは、正常な細胞には無害でも、ガン細胞だけは破壊する青酸(本来なら猛毒)です。フンザ(パキスタン北西部)では、癌になる人がほとんどいないことに疑問を抱いた米の生化学者アーネスト・クレブスは、フンザの人々が杏を常食していることを知り、杏から抽出したアミグダリンを癌の治療に用いて大きな成果を得ました。

これは1950年の話です。日本人が枇杷を本格的な治療に使い始めたのは江戸時代です。仏教医学としてはその千年以上前から伝わっています。さらに三千年前の釈迦の経典「大般涅槃経」に枇杷の薬効が書かれています。わたしが『枇杷の樹が欲しい』と思ったのはこれを知ってからです。

支那が民の時代の薬学書「本草網目」に興味深い記述があります。枇杷の効能として「肺熱を排降して化痰止咳し、胃熱を清降して止嘔し、煩喝を除く静粛肺胃の薬物」と。まるで武漢ウイルスには枇杷が効くと書いてあるかのようです。

枇杷の葉の使い方はシンプルです。湿布と同じように痛いところに貼ります。わたしは腰が痛いときに貼ります。これで腰や、腰から来る脚の痺れなどは消えます。ただしロキソニンでも同じように消えますし、どっちもまたしばらくすると再発します。膝が痛い人は膝に貼って包帯やサポーター、絆創膏などで固定します。万能薬なので水虫にも効きます。その場合は靴の中敷きにするそうです。武漢ウイルス予防には、医学的な根拠なしで書いていますが、煎じて飲む(枇杷葉湯)といった使い方になりそうです。

あと2か月もすれば実の収穫が始まります。食べたあとの種を蒔くとほぼ100%発芽します。実生の枇杷は実が小さくなりますが、葉は逆に立派です。うちの枇杷は実生なので葉が立派です。本来の収穫物は葉です。薬として使うのは一年以上前の古くて色の濃い葉になります。

枇杷はプランタでも育てられます。ぜひ種子をゲットして枇杷のオーナーになってください。常緑樹なので冬でも病気になったらすぐに使えます。葉は陰干しして長期保存することもできます。実のほうは、やったことはありませんが、ドライフルーツやジャムにして長期保存できるそうです。薬効についての論文は残念ながら見つけることができませんでした。

枇杷