ウイスキーと語る

育てた作物でウイスキーを飲みたい。そんな願いから生まれたブログです。

スダチが発芽

昨冬、知り合いから酢橘(すだち)を頂いて、半月ほど前にその種を蒔きました。その発芽を確認しました。うまく育っても実がなるのは数年先で、農的には接ぎ木苗を買ってきたほうが絶対にいいのですが、なぜ種から育てるかというと、写真を撮るためです。これからずっと実をつけるまでです。

 

酢橘の発芽



山椒と筍

昔は種まき桜という木があったと聞きます。

稲の種の蒔き時を知らせる桜で、これが咲いたら蒔き時という桜です。気候は年によって違うので、カレンダーを頼りにするわけに行きません。うちは他の仕事の都合でGW中に植えます。

他にもアブラゼミが鳴いたら梅雨明け、というように花ではなく虫を基準にすることもあるそうです。

山椒が芽吹いたら筍が出ます。

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山椒

 

山椒もいろんな品種があって、芽吹く時期が微妙に違いますが、写真の山椒はほぼ正確に筍の初物を報せてくれます。

タケノコ

 

4月12日のハーブ

4月12日時点のハーブの状況です。

 

下の写真はローズマリー。暑さにも寒さにも強い品種(ミスジェサップ)で、今年は冬が暖かかったせいか、冬の間もずっと花をつけています。花瓶に花と一緒に挿しておくと水が長持ちするくらい殺菌力の強いハーブです。

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ローズマリー ミスジェサップ

 

次もローズマリー。スーパーで売られていたものを水挿しで発根させて庭に植えました。品種は不明です。同じローズマリーでもミスジェサップとは微妙に香りが違います。葉は太く、量も多く、全体的にボリュームがあります。

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ローズマリー(品種不明)

 

下はメリッサ(レモンバーム)。飲み物や料理にレモンの香りをつけるときに用いるハーブです。畑ではレモンの香りで虫を追い払ってくれます。多年草で地上部は冬に枯れますが、これは最近芽吹いたものです。紅茶に浮かべたり、ハーブティーが主な用途です。

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レモンバーム

 

これは月桂樹(ローリエ)の花。葉は古くなって見栄えが悪いですが、このくらいのほうが煮込んだときの香りが強くなります。新しい葉は香りが弱いけれど、出荷されるのは見栄えの良い新しい葉になります。雌雄異株で、雄株なら実はなりません。この株はどっちだったか分かりません。ブーケガルニには欠かせないハーブですが、大木になるため扱いが難しいのが難点です。

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ローリエの花

 

下がオレガノ。もの凄く香りが強く、触るとしばらく指に残ります。左上の枯れかけた葉は去年のもの。収穫はまだ一か月ほど先になりそうです。わたしは葉を刻んでドレッシングに加えます。乾燥させたほうが使いやすいようです。だいたいのハーブは日陰に放置するだけでドライハーブになります。殺菌力の塊なので腐ることはありません。

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オレガノ

 

下はセージといって、歯医者さんの匂いがするハーブです。主にソーセージ作りに使われる。畑の虫除けに植えています。あと二週間ほどで収穫が大きくなって、収穫できるようになると思います。大きくなった葉から摘んで、獣肉と一緒に包んでおくと鮮度が保てます。最強の殺菌力で、四人の泥棒の酢の一員です。

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セージ

 

下はタイムです。これも畑の虫除けに植えています。ハーブティーやお菓子作りによく使われるハーブです。セージもタイムも常緑性小木で、多年草ではありません。ローズマリーやラベンダーもそうです。サシェ(匂い袋)の中身にもよく使われます。香りは甘く、海外では自分の香りにしている女性も多くいます。

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タイム

 

ペパーミントです。芽吹いたばかりでまだ小さいけれど、先っぽを摘んで紅茶にいれたりします。またはお菓子を作る人がよく使います。

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ペパーミント

 

イタリアンパセリです。一年半草で、これは去年の株です。初夏ごろ董立ちして、花を咲かせ、秋には種を残して枯れます。今年発芽した株もあるので、初夏以降はその株から収穫します。わたしがもっとも使うハーブです。みじん切りにしてカレーやチャーハンにかけます。日本の縮れたパセリより苦みが少なく、食用にはこっちのほうが優れています。ブーケガルニには茎が使われます。

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イタリアンパセリ

 

ワケギの薹立ち

ワケギは抽苔せず、分球によって繁殖します。だからネギ坊主ができるはずはないのですが、今年4月一本だけ薹立ちしようとしている個体をみつけました。気になって庭の隅に植え戻しておきました。

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分葱のネギ坊主

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薹立ちした分葱

5月中旬のこの時期には、ワケギは倒れて休眠状態に入るりますが、倒れることなく開花の準備をしている。念のため葉ネギやチャイブと間違えているわけではありません。これは出荷したワケギの株の中に紛れていた一本です。

というわけで、ワケギの種が採れるかもしれない。つまり種からワケギを育てることができるかもしれません。

 

後日談 2019.6.17

楽しみに待っていましたが、結局実が着かず採種はできませんでした。

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実の入らなかったワケギのネギ坊主