ウイスキーと語る

育てた作物でウイスキーを飲みたい。そんな願いから生まれたブログです。

ハーブの水挿し

2~3週間ほど前、何人かのFacebookの友人にハーブをプレゼントしました。水挿しで「発根しない」というコメントがあったので、正しい水挿しの仕方を説明します。

通常の苗づくりは、赤玉土などを使って挿し木で発根させますが、経費がかかるので、水挿しする農家もいます。水挿しの欠点は根が水しか吸ったことがないので、植え付け直後に晴天が続くと枯れてしまう可能性があります。もちろん水をやればいいだけの話です。

 

まず水に漬かる部分の葉を取り除きます。取った葉は瓶などに詰めて酢やサラダ油、塩などに漬けると、ハーブビネガーやハーブオイル、ハーブソルトなどを作ることができます。今回はハーブビネガーを作ります。オレガノローズマリー、メリッサを水挿しします。

水挿しとハーブビネガー作り

 

ハーブを数本ずつ何かで束ねます。今回は手近に針金があったのでそれを使いましたが、普通は紐で縛ります。水が腐敗するような有機物は使わないでください。

挿し穂

 

これを水に挿します。今回はビールの缶に挿しました。根は暗いほうに向かっていくので、透明のグラスなどよりは空き缶のほうがスムーズです。挿し穂がハーブの場合は水質はすぐには悪くなりませんが、失敗したくない人は3日に一度ぐらい水を換えてください。わたしは面倒なので一週間に一度のペースで換えます。

ハーブの水挿し

 

残った葉っぱは酢に漬けました。ときどきシャッフルすると1~2週間で四人の泥棒の酢に近いハーブビネガーが完成します。布マスクにスプレーするとペストを予防できます。新型コロナにも効くかもしれません。

ハーブビネガー

 

メリッサなどは一週間、ローズマリーで一か月ぐらいです。下はレッドキャベツを水挿しで発根させたものです。このくらいまで根が伸びたら雨を待って定植します。

キャベツの挿し芽

 

【追記】5月12日

一週間たったので水を換えました。まだ発根していません。ついでに庭石の上で30分ほど干しました。干す理由は殺菌と、発根を促すためです。

水挿しの挿し穂を干す

 

ところが干し時間が長かったのか、オレガノ(いちばん左)が萎れてしまいました。

ハーブの水挿し

 

1時間たっても戻らなかったので、茎を1mmだけ切り詰めて強制的に吸水させました。これで安心です。しかしオレガノがこんなに軟弱だとは、初めて知りました。

ハーブの水挿し

 

また様子を見ながら一週間後ぐらいに水を換えます。そのころには、レモンバームオレガノぐらいは発根するのではないかと思います。

 

ハーブビネガーのほうはそろそろ完成のようです。

ハーブビネガー